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来年、ここで会えるように。Michael Kanekoインタビュー fromハイライフ八ヶ岳AIDラジオ

  • フェス2021
  • レポート

今年の開催延期から急遽企画した配信ライブ「ハイライフ八ヶ岳AIDラジオ」の現場から、開催レポート・ライターに手を挙げていただいたジャンク板村さんに、Michael Kanekoインタビューを届けていただきました。
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■来年、ここで会えるように。Michael Kanekoインタビュー
fromハイライフ八ヶ岳AIDラジオ

ヤマツツジ、マユミ、イロハモミジ。木々の間から木漏れ日が差し込む窓際に、フラットで小さな、この日限りの配信ライブステージはセッティングされました。

9/11(土)に行われた「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ」から、ライブに出演したMichael Kanekoのインタビュー&レポートをお届けします。


photo■平林岳志

■「正直めちゃくちゃ残念でした。」

開催2週間前にコロナ感染拡大防止のため、今年のイベント延期を発表したハイライフ八ヶ岳。

「去年、同じレーベルのOvallがハイライフ八ヶ岳に参加していて、ロケーションが最高だと話は聞いていたので楽しみにしていました。最近キャンプにもハマっているので、ぜひ行きたかったんですが。」

新曲を携えイベントに出演予定だったMichael Kanekoにとっても延期はショックでしたが、主催者から来年の開催に向けた配信企画を行うと聞いて

「どんなカタチでもいいからライブをしたい!音楽を届けられるチャンスがあるのならぜひやりたい。」

と、急遽決まった「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ」への出演を即決したそうです。


photo■平林岳志

■1年ぶりの新曲、お披露目の場を待っていた

開演5分前。軽くストレッチをすると、木々のエネルギーを身体に取り込むように深呼吸。床の質感を確かめながら歩幅でリズムをとって、発声のチェックを行うMichael Kaneko。

「映像チームとは、前にも一緒に仕事をしたことがあるので信頼しています」と、無観客で音楽を届ける配信ライブにもしなやかに対応し、リラックスした空気の中、鍵盤の近藤邦彦とデュオ編成でライブはスタートします。

「アメリカからの風、Michael Kaneko」と紹介を受け、配信映像は足元のカットから、ギターのアップへ。アコースティックナンバー『When We Were Young』が、光の差し込む配信会場に響きます。

エレキギターに持ち替え、「ENJOYしてください」と、鍵盤と呼吸を合わせ少しスローな2曲目へ。
“The only one that makes me feel alive”(生きていると実感させるもの)。そんな歌詞に、延期になったハイライフ八ヶ岳のことが頭をよぎります。

チョーキングの指先まで見えるのは、無観客ライブの贅沢さかもしれません。本来なら最前列の観客ですら近づけないポジションに構えるカメラが、親密な映像をリアルタイムで配信していきます。

常に海がある場所で生まれ育ったMichael Kaneko。八ヶ岳を訪れるのははじめてだそうですが、「プライベートでも来たい」と、海だけでなく山の空気感にも馴染んでいます。

「緑に囲まれたライブって気持ちいい。自然の中は自分が一番好きな音楽を奏でる場所です」

本来なら今日、八ヶ岳の空の下でこの音が響いていたのか、と想像しながら配信をご覧になった方も多いのではないでしょうか?


photo■平林岳志

1年ぶりのニューシングルは、藤原さくらとのコラボ曲。

「昨日MVが公開されたばかり。今日は彼女はいないけど、初めてライブで歌います。」
と、Michael Kanekoがトラックを手がけ、そこに藤原さくらが歌詞を乗せる形で制作された『DRIVEAWAY』を披露。ここまでの英詞曲から一変、日本語の歌詞が新鮮に響き、ビートに軽やかな鍵盤が絡みます。
MVとはひと味違うこの日だけのアレンジ。新曲を楽しみに待っていた人にとってはたまらない瞬間です。

水をひとくち口に含み、5曲目の『Voices』。“One by one We pick up the pieces”(一つずつピースを拾いあげる)と歌う“We”のエモーショナルな響きに、無観客でも双方向のコミュニケーションを意識したかのようなライブ感と、今出来るカタチを模索しながら音楽を届けようとするMichael Kanekoの心意気を感じます。

続く出演者にバトンを繋げるようにラストソングを奏で、全6曲を心地よい余韻を残して終えると、配信ライブは次のプログラムへ。

[setlist]
When we were young
Alive
Tides
DRIVEAWAY
Voices
Breakdown

期間限定配信アーカイブ
https://youtu.be/q3VOGc3Ym48


photo■平林岳志

■Better Together.来年ここで会えるように

最後に、今回コロナ禍で参加を見合わせた人や、チケットを購入し当日を楽しみにしていた人へ向けて、
「来年への準備をしませんか?自分も音楽をつくり、更にいいライブが出来るようにします!来年を楽しみにしていてください」とのメッセージ。

ハイライフ八ヶ岳の開催が見送られて、まだどこかに残念な気分が拭いきれていなかった自分も、無料で行われたライブ配信と、明るく先を見つめるMichael Kanekoの姿勢に、「今、かなわないこと」ではなく「この先、かなえたいこと」を考えてみようと、自然にシフトしはじめています。

■取材を終えて

今年のアーティストラインナップに惹かれ、プライベートで訪れる予定だった『ハイライフ八ヶ岳』。
イベントが延期になって残念がっていたところ、ご縁があって今回配信ライブの記事を書かせて頂くことになりました。

コロナ禍の日々変化する状況の中で、延期発表、配信ライブの決定、クラウドファンディングの立ち上げ。決断の連続でさぞ大変なのでは、と思いながら取材にお邪魔すると、主催者・スタッフ・出演者の表情は明るく、肩の力が抜けている印象を受けました。それぞれが絶えず動きながらも、穏やかな空気の中やるべきことを進めています。

会場の広さに対して余裕を持った必要最低限での配信スタッフで臨み、感染対策にも注意した現場。参加できなかったアーティストや出店者、地元協力者への想いも、その場にいるそれぞれが抱えての配信だったのだと思います。

ライブ後、本来であれば会場となるはずだった『サンメドウズ清里』まで車を走らせたくなりました。
BGMはMichael Kanekoの『DRIVEAWAY』。少しずつ標高が上がり、外気温は下がります。澄んだ空気の中、足元の草木は柔らかに湿りはじめ、絶景が広がるはずだった会場につくと、眼下に霧がかかっていました。
少し待てば、山の霧も晴れて景色がひらけたのかもしれません。が、ふいに「来年のハイライフ八ヶ岳まで、ここから見える景色はとっておきたい」と帰路につきました。またここで、イベントの取材が出来ることを楽しみに。

 

ライター:ジャンク板村

来年、ここで会えるように。
    10/11まで、クラウドファンディングを実施中です。

https://camp-fire.jp/projects/view/486655