ハイライフ八ヶ岳を支える地元人たち♯01:筒 隆志さん(オット✴︎モンテ)

2019.05.22

「ハイライフ八ヶ岳」は、地域のさらなる発展を目指す有志なら誰でも参加できる、開かれた実行委員会のみなさんと一緒に作り上げています。
そして八ヶ岳の豊かな自然に育まれた様々な文化も、そこに暮らす人々があってこそのもの。
「ハイライフ八ヶ岳」の魅力を、そのまま体現しているとも言える、そんな地元人(じもとびと)のお話を紹介していきます。

単身赴任で訪れて、完全にこの地の虜に

北杜でブルーベリー栽培と、セレクトショップ「オット✴︎モンテ」を運営する筒隆志(つつたかし)さん。大手IT系企業で働いたのが、定年目前の5年ほど前に単身赴任でこの地を訪れたのが全ての始まりだったそう。障がい者雇用の施設の運営・管理のために赴任してきたのが、第2の人生の“リサーチ”も兼ねていたと言います。

「赴任した時には定年まで3年というタイミングで、この八ヶ岳南麓に次の人生の可能性が?という想いと移住の可能性も考えていました。なので仕事以外はこの地域を知って楽しむことに費やしました。おかげで、まんまと虜になってしまったワケです(笑)」。
 


仕事をしながら現地ガイド、そして東京の友人の受け入れなど、
そして定年直前に筒さんが出会ったのがブルーベリー

「知人の別荘に行ったら『ここに50本ぐらいブルーベリーを植えたい』って言うんです。それで素人なのに『じゃあ、俺に任せろ』って言っちゃったんですね(笑)。それから色々と聞いて回り、今は『北杜シェフズバル』でもご一緒しているホテル『オーベルジュ』のオーナーシェフ五味さんの紹介で、日本でも有数のブルーベリー栽培師のご指導を受けることになったら、自分でもブルーベリーを栽培したいと思うようになって。さらに自分の畑をこの八ヶ岳南麓に持つと進んでいったんですね、」
 

「ハイライフ八ヶ岳」の打ち上げに差し入れられた筒さんのブルーベリー。3種類の異なる品種の食べ比べが贅沢で、大人気でした。
 
自然界の作物を栽培するのに適した標高は、550mと1000mといわれています。そのいずれの条件もあった八ヶ岳で、移住からブルーベリー栽培を始めた筒さん。もともと地元ではないから畑の場所も選べる…そんな移住者メリットも活かし、筒さんは標高550mの畑で700本、昨年からの標高1000mの畑で500本のブルーベリーを栽培しています。
収穫したブルーベリーは、「ハイライフ八ヶ岳」の会場でもある『サンメドウズ清里』にも出荷、様々な料理に活用され、好評を博しています。
 


そんな筒さんにとって、八ヶ岳南麓地域の魅力にとはどんなものでしょうか?

「この地には、金生遺跡という縄文時代の遺跡があり、縄文時代から現在に到るまで多くの人々が暮らしてきた地域なんです。そんな長い暮らしの歴史にこそ、学ぶべき最先端(のアイデア)があると思っています。また地域には標高の幅があり、高地から低地まの暮らしのプロがいて、その繋がりが豊かな文化の醸成に繋がっています。さらに水がうまい。八ヶ岳は200万年の歴史と言われていますが、富士山が20万年ですから、同じ湧水が美味しい言われても、ちょっと比べ物にならない気がしますよね」
 
「物事には、上があれば下、右があれば左もある。私は、人が見ていないところを見るのが得意。だから違うところを見ている人同士をつなぐことができればいいなと思っているんです」(筒さん)
 
「ハイライフ八ヶ岳」拡大ミーティングで、いつもユニークな視点から様々なアイデアを出してくれる筒さん。今後ますます地域のキーパーソンとして活躍されることでしょう。そして何より、筒さんが栽培するブルーベリーの美味しさが、もはや八ヶ岳地域の魅力の一つに成長しつつあるのがとても素敵です。
 


八ヶ岳の名レストランとシェフが集結!
自然の中で火を囲み音楽と地産食材の料理を味わう“北杜シェフズ・バル”開催

筒さんは、前述のホテル『オーベルジュ』の五味さんとの繋がりから、昨年スタートした地域のイベント「北杜シェフズバル」の実行委員会にも参加しています。八ヶ岳地域でも有数のレストランのシェフたちの料理と、おしゃれなジャズが楽しめるこの素敵なイベントは、昨年の初開催から、周りの期待を大きく上回る来場者で賑わい、まもなく第2回の開催が迫っています。

冒頭にも書いたとおり、きっとハイライフ八ヶ岳関係者は大集合のハズです!
ぜひ、真冬のシェフズバル、八ヶ岳グルメフェスでお会いしましょう!!