10.16土曜日、フォーリンラブのバービーさん、TBSアナウンサー駒田健吾さんがパーソナリティをつとめる「TBS RADIO『週末ノオト』」に、ハイライフ八ヶ岳プロデューサーの南兵衛こと、鈴木幸一がゲスト出演しました。コロナ禍においてのフェス業界を“周囲から見つめる”2人の率直な疑問や印象。それらはこれまでハイライフを推し進めてきたわたしたち“中の人間”にとって新鮮で「純粋」な声でした。
そして「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ」、続くクラウドファンディングを終えたばかりのこの日。2021年のハイライフを総括しながら話す南兵衛の言葉にもまた、一人のプロデューサーとしての「純粋」な想いがうかがえるようでした。
※引用・抜粋元記事 週末ノオト“ゲストは、”南兵衛”さんこと、アースガーデン代表・鈴木幸一さん”TBS RADIO 2021-10-16 https://www.tbsradio.jp/articles/45787/(グレー枠内は引用)
■「コロナ禍だから」体験できるフェスの魅力
「いつか地元でフェスの開催をしてみたいんです」と話すバービーさん。話題はまず東京・あきる野市で昨年開催された「ライブ・フォレスト」について。コロナ禍となって以降、初めて南兵衛が試みた野外フェスの様子はどんなものだったのか話しました。
___南兵衛:去年のゴールデンウィークからもう、夏フェスがほぼ全滅というなかで、 「僕たちは夏フェスやります」ということで、7月31日~8月2日の3日間、自然 人村という小さいキャンプ場で、1日300人限定でやりました。300人でフェかっ ていうとあれですけど、七尾旅人くんとか、いろんな良いアーティストが出て く れて。その厳しい時だからこそ、非常に感動的なライブがありましたね。
___バービー:いまライブの写真を見てますけど、お客さんが手を挙げてる写真がある けど、お客さんのリアクションって、アーティスト側からしたらどうなんですか ね?
___駒田:そうですよね。コール&レスポンスとかどうするんですか?
普段から“舞台の上”で活動しているバービーさん達にも、お客さんとのコミュニケーションは気になるところ。実際参加者の皆さんにもこうしたアーティストとの「心の繋がり」はフェスの醍醐味といえるでしょう。
___南兵衛:去年の夏・秋くらいまでは、マスクをして、ワーワー騒ぐ感じではなく、 声を出してくださいと。あと、手を振るとか、そういうリアクションをアーティス トと交換しましょうという呼びかけをしていました。
あと、出演者がたくさん出るんで、実は幕間がたくさんあるんですよ。そこでも1 回1回丁寧に「ちゃんとマスクをしてください」「距離を取りましょう」「食事 中も気を付けましょう」とか、毎回凄く丁寧にやりましたね。
もちろん最大限のエネルギーでアーティストとコミュニケーションをとってほしい想いはあります。しかし両者の安全を守るのも大切なこと。実際会場ではそんな想いを理解してくれるアーティストとお客さんに恵まれ、ささやかなやり取りだからこそ見える“深い通じ合い”を感じる瞬間もあります。互いの安全を尊重し合う一体感も「コロナ禍においてのフェス」でしか味わえないものなのかもしれません。
■ハイライフ八ヶ岳への強い想い
「密になりにくい音楽ジャンルのライブもあるので、“フェスは全てよくない”というレッテルには違和感がある」と話すバービーさん。限られた発信の中、現場での対応を伝えきれずに歯がゆい思いをしているフェスも多くあります。そんな中、ハイライフ八ヶ岳がスタートしたきっかけや想いなど、南兵衛自身の心情が語られます。
___バービー:このライブはどういうきっかけでスタートしたんですか?
___南兵衛:もうやっぱり自然が大好きなので。その自然があってこそ、僕たちは生き ているわけで。地球と自然って、みんなが体感できる場所で良い音楽を聴けたら、 それは素晴らしいじゃないですか?素晴らしい場所で素晴らしい音を聴くってい う、自然の中でそれを実現できる八ヶ岳というところに辿り着いたんですね。で、 会場は富士山まで見えるような場所で、標高1900mの場所までステージがあ る んですよ。
実は南兵衛自身からハイライフへの想いを聞くのは、わたしたちスタッフにとって新鮮なものでもあります。2020年からのハイライフ八ヶ岳は、いわばコロナウイルスと闘い続けてきた期間。そんな中プロデューサーである南兵衛の発言には必然的に「コロナウイルス」の存在が色濃くなり、「ハイライフ」もそんな発信が増えていきました。2021年の“闘い”を一旦終えた今、「素晴らしい場所で素晴らしい音を聴く」というハイライフ本来の姿を無邪気に語る姿に、プロデューサーとしての強い想いと愛情の深さを感じます。
___バービー:そのライブ、去年は出来たんですよね。
___南兵衛:(中略)ちゃんと地元の方々の理解を得て、いろんな調整ができて、 規 模も1500人限定という形にしたんですけど、すごく穏やかにできたし、本当に いろんな方に喜んでいただけて、今でもWEBに参加者の声が残ってますけど、 アーティストもみんな大喜び。
ところがそれが1年経って、「今年もやるぞ」っていう流れの中で、同じように地 元の方とは丁寧に丁寧にやり取りしながら進めていったんですけども、8月のお盆 過ぎに山梨県にまん延防止法が適用されたんですね。そこから、デルタ株で一気に 感染者数が増えていったじゃないですか?そうなってくると、不安の高波から地域 の方々も受け入れるのが難しいと・・・。
「正直心と身体が健康で免疫力さえあればコロナは跳ね返せると思っている。それにハイライフの環境ではリスクも低く、その点僕自身コロナに対して楽観的に捉えているんです。」と続けて語る南兵衛。収録では行政からの煮え切らない対応など延期に至るまでの南兵衛さん自身の“純粋”な本音が語られました。9月に延期を決断した時の心中がいかに歯がゆいものだったか、言葉の節々から感じられる悔しさは想像に難くありません。
■“わたしたちの”ハイライフ八ヶ岳だから
最後に来年以降に向けて、「多くても3,000人程度の中小規模のフェスを広げていきたい」意気込みを語ったところでこの日の収録は終わりとなりました。
実は収録後「少し本心を喋りすぎてしまったかもしれない…」と苦笑いをする“ハイライフ八ヶ岳プロデューサー”の姿がありました。様々な境遇や価値観をもつ有氏が集うハイライフだからこそ「キャッチボール」を続けてきた南兵衛。メンバーの気持ちを重んじてきたからこそ生じるジレンマは、自身の胸に留めておきたかったのも本心でしょう。“地域拡大ミーティングレポート”でもお伝えしたように、様々な意見が挙がる中延期を決めた2021年のハイライフ。「メンバー同士から豊かで強い輪となるこが大事」という“ハイライフとして”の決断を重んじるのであれば、そこに見える微量な「認識の齟齬」に違和感を持つ方も多くいるでしょう。それでも筆者はそれをここに記すことを選びました。
だって、“それでも”わたしたちは延期を決めたのです。
メンバーそれぞれが咀嚼しきれない想い抱えながらも「ハイライフ八ヶ岳を守るため」という総意に至ったという事を、わたしたちは誇らなければならないと思っています。参加者の皆さんや出演者、スタッフそれぞれのものへと成長を遂げているハイライフ八ヶ岳。だからこそ自然に存在する微量な「認識の齟齬」をもつまびらかにお伝えしていくことこそが、多様な価値観を包み込むハイライフのあるべき営みなのではないでしょうか。
■ハイライフからお伝えする“「純粋」な声”
放送内で「フェス参加者の感染状況などは追いかけているのか?」という駒田アナウンサーからの問いかけに「現状クラスターや感染者の報告こそ受けていないが、こちらから細かくリサーチをするのは難しい」と話した南兵衛。運営サイドからの一方的な報告ではなく、目に見える実績など「純粋」な情報の提示を求められているのだと改めて痛感させられます。
そこで、これこらもハイライフ八ヶ岳では皆さんに向けて“「純粋」な声”をお届けしていこうと思っています。チームとして「実際どんな話し合いがされているのか」「フェスの現場はどんな状況におかれているのか」それらのつまびらかな事実をお伝えしていく義務を果たすことが、ハイライフをはじめフェス業界の夜明けへ近づく一歩だと思っています。また今後皆さんにもそういった私たちの取り組みにたいしてお声を寄せていただき、キャッチボールをしていけるような体制を整えていきたいと考えています。
■2021年12月「ハイライフ・エクスプレス」に向けて
「来年ここで会えるように」その想いで、わたしたちハイライフ八ヶ岳は、“来年”より一足早い年内12月19日に「ハイライフ・エクスプレス」を企画させてもらいました。現在急ピッチで準備を進めているところですが、これまでとまた表情の異なる特別なハイライフを皆さんにお届けできる手応えを感じています。詳細などは当WEBサイトで順次ご案内をさせていただいておりますので、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。
チケットの情報と購入はコチラから
https://hi-life.jp/express2021/
今回も「感染症対策」をしっかり進めます
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