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開催レポート:ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ「新しいハイライフのカタチ」

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開催レポート:ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ
「新しいハイライフのカタチ」

執筆■野呂瀬亮 photo■平林岳志

9/11(土)山梨県北杜市小淵沢の女神の森セントラルガーデン奏樹カフェ&ダイニングにて、「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ」が開催されました。「ハイライフ八ヶ岳2021」が来年へ延期となり急遽立ち上げられた今回の配信企画。6組のアーティストによる演奏と運営メンバーによるトークプログラムを盛り込んだ当日の様子をお伝えします。

◆会場準備
今回初の試みとなる「ライブ配信」でのハイライフ八ヶ岳。会場入りするスタッフたちには独特な緊張感が漂っていました。13日からスタートとなるクラウドファンディングの準備も平行して進行中。疲労感が垣間見えながらも、1年ぶりの再会にメンバー達の表情にも喜びの色がうかがえます。舞台監督の指示のもと、トークブースとライブスペースが作り上げられていきます。機材やスタッフたちの活気が注ぎ込まれ、会場全体へ血と体温が通っていきました

◆リハーサル~「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ」スタート
出演アーティストも続々と会場入りします。立て続けに演奏する機会を失ってしまっているアーティストたちからは、今回“表現できる”ことへの喜びを強く感じます。八ヶ岳のゆったりとした空気も手助けし、リハーサルは和やかな雰囲気で進行。それまで慌ただしかった会場にリハーサルの音が響くと、スタッフは一度手を止め感慨深い表情を浮かべていました。朝方は曇り空でしたが丁度その頃には晴れ間が見え、八ヶ岳の緑から清涼感いっぱいの風が運ばれます。確かにこれからここで「ハイライフ八ヶ岳」がはじまるのでした。
スタート間近となり一同息をのんで見守る中、「ハイライフ八ヶ岳 AIDラジオ、はじまります!」という佐藤こむぎさんの明るく人懐っこい声で配信がスタートしました。少し緊張気味のこむぎさんを見守る南兵衛さんはいつも通り飄々と落ち着いた様子。無事にトークが進行するにつれ安堵の空気が流れます。

◆#1 BUN Kalimbaライブ&トーク「八ヶ岳で過ごした夏から」
オープニングは「Bun kalimbaライブ&トーク」。オープニングトークのバックでBun Kalimbaの演奏がスタートします。「カリンバ」という円形の楽器は、カシの実のボディに弾くと音の出る金具が取り付けられたタンザニアやジンバブエが発祥の楽器。木琴の音などに近く、湖面を水滴が叩くようなしっとりとした気品のある音が特徴です。合間には「八ヶ岳で過ごした夏から」というテーマで南兵衛さんとのトークが交わされます。「下町育ちの僕はやっぱり八ヶ岳に来るとどこに行っても気持ちいいよね」と話すBun kalimba。馴染み深い南兵衛さんとの思い出話なども交えつつプログラムは終盤。「今日は9.11なので、追悼の意を込めて」と最後に演奏されたAmazing Graceは会場と背景の緑に深く響きわたりました。

◆#2 Michael Kaneko
続いてMichael Kanekoの演奏がスタート。リズミカルに刻まれる爽やかなアコースティックギターに鍵盤とセクシーなボーカルが重なり会場は一気にマイキーワールドへ。「海のイメージ強いだろうけど、八ヶ岳めちゃくちゃ気持ちいいね!」そう話すMichael Kaneko。ラフなリズムで奏でられるサーフサウンドと八ヶ岳の緑のが抜群の相性です。「何か今日の俺の衣装すごい緑にマッチしてていいよね(笑)」と話す彼のリラックスしたステージ、来年はぜひ野外で聴きたいハイライフらしいものでした。トップバッターにふさわしい爽やかな演奏に会場は温まっていきます。

◆#3 「コロナ禍でのハイライフと八ヶ岳」
宮沢喬&南兵衛@鈴木幸一with海野紀恵

YBS山梨放送アナウンサー海野紀恵さんをゲストに迎え、VJ演出を務める宮沢さん、南兵衛さんによるトークパートへ。「五感全てを癒すフェスは、本来心と身体の健康にはもってこいなんですよ!」と話す南兵衛さん。5年前北杜市へ移住してきた宮沢さんからの目線を踏まえ、切迫した状況下で延期を決断するまでに至ったリアルなやり取りなど、ハイライフのバックステージについて話しました。「今回できなくても南兵衛さんなら1週間でフェス組めますもんね!?(笑)」そんな宮沢さんの言葉には思わず一同に笑いがおこりました。それにしても流石の海野さん。ゲストでいながらその円滑なトークまわしにメンバーの二人は終始助けられっぱなしでしたね。

◆#4 ermhoi
アンビエントな空気感でスタートしたのは日本とアイルランドにルーツを持つermhoi。ルーツを感じさせる悠然としたサウンドかと思えば、インドのシタールや民族音楽のようなエッセンスが織り交ぜられた変幻自在なトラック。透明感のあるボーカルに時折みせるスキャットは、木々の中にこだまする囀りのように会場へ響いていきます。「来年は開催できると思いますので、それまで待っていましょう」しんと張りつめ空気から一転して見せる彼女のはにかんだ笑顔に皆頬を緩ませます。山梨県甲府市の出身という彼女。地域地元にもこだわるハイライフ八ヶ岳とは、今後も長いご縁となりそうです。

◆#5 「クラウドファンディングでつながりたい
~来年、ここで会えるように~」 三上浩太&佐藤こむぎ

ハイライフ実行委員長の三上さん、こむぎさんに加え、急遽出演となったVEJ甲府スタッフ柊子さんによるトークパートがはじまります。本WEBでも発表されていますクラウドファンディングの呼びかけに併せ、グッズデザインを担当された柊子さんを中心に返礼品の紹介をしていきました。「Letter together」とメッセージの入れられたTシャツ(半袖/ロング)や地元八ヶ岳の食品・食材など、ハイライフらしい返礼品を多数準備しています。皆さんぜひクラウドファンディングにもご協力お願いします。

◆#6 奇妙礼太郎
17:30となり辺りが薄暗くなってきた頃、この日の中でも強烈なインパクトを残した奇妙礼太郎の演奏がスタート。まずその圧倒的な歌唱力とパワーが会場の空気をさらっていきます。巧みに操られる歌声に圧倒されながら、彼の紡ぎだす深く繊細な言葉に一同耳を傾けていました。「頭の中は誰にも見せたくないよ」そんな詩に象徴されるように、曲を歌い終えると言葉数少なく小声でMCを挟み、照れくさそうな笑顔を見せるのが印象的でした。この日使用したギターは八ヶ岳で作られたものとのこと。これまたハイライフとの不思議なご縁を感じます。

◆#7 「音楽ライブと八ヶ岳の未来へ」
宮沢喬&三上浩太、南兵衛@鈴木幸一

宮沢さん、三上さん、南兵衛さんによる本日最後のトークプログラム。次に控える「オオヤユウスケ×勝井祐二」の音出しをBGMに「今日の演奏と会場の一体感を見て僕は愛を感じました!」と話す三上さん。「その気持ちを分かち合えるだけで今日の開催を決めた意味があるよ」と南兵衛さんが答えます。好きな場所で好きな音楽を聴くという事が難しい状況の中で、今後のハイライフの課題やビジョン、また音楽ライブのこれからについて話をしました。「やっぱり改めて音楽の力って凄いよね」という宮沢さんの言葉。それはこの会場にいるスタッフ、アーティスト全員の総意だったに違いありませんでした。

◆#8 オオヤユウスケ×勝井祐二
「もうこの二人はハイライフの皆勤賞ですね。ハイライフのハイライト!」そんな南兵衛さんの紹介に穏やかな笑顔を湛える二人。ゆっくりと演奏がスタートする頃にはもう辺りは真っ暗となっていました。オオヤユウスケの伸びやかなアルペジオに、勝井祐二のディレイが効いたバイオリンの音色が乗せられます。「君に出会えて変わったよ」そう語りかけるように歌うオオヤの眼差しは終始優しく、足元の機材と向き合う勝井の真剣な横顔は、職人のそれでありながら、どこか遊びに没頭する少年のようにも見えました。暗闇の中温かな光に照らされる二人のステージ、言葉がなくとも各々が向き合ってきたこれまでの葛藤や想いを広い懐で包み込み、優しくアンサーをしてくれているようでした。まさしくこの演奏こそがハイライフ八ヶ岳の魂のようにすら思えるのでした。

◆エンディング
「また来年、八ヶ岳で会いましょう」オオヤの言葉でハイライフ八ヶ岳 AIDラジオは幕を閉じました。拍手に包まれる会場は安堵感と達成感で満たされ、チーム一同互いの健闘をたたえ合います。心地いい疲労感の中集合写真を撮影し、ゆっくりと撤収作業へ。全体の作業が終わる頃には時刻はもう21時近く、ハイライフ八ヶ岳の長い一日が終わるのでした。締めの挨拶が終わってからも握手を交わし、それぞれの労を
労うメンバーの姿は、このチームの結束力と来年への気概を物語っていました。オオヤユウスケ×勝井祐二のインタビューから言葉を借りるのであれば「フェスはそれぞれの役割をそれぞれが全うすることで成立するもの」なのでしょう。今回のハイライフ八ヶ岳 AIDラジオはまさにその言葉に象徴されるフェスだったと思います。一つ一つ年輪を重ねていくように、そしてまた「来年、ここで会えるように」、ハイライフ八ヶ岳はこれからも進み続けていきます。

〈出演〉
オオヤユウスケ × 勝井祐二
奇妙礼太郎
ermhoi
Michael Kaneko
Bun Kalimba

〈トーク出演〉
佐藤こむぎ
海野紀恵(YBSアナウンサー)
三上浩太(萌木の村ROCK)
宮沢喬(VEJ Yamanashi)
南兵衛@鈴木幸一(ハイライフ八ヶ岳プロデューサー/アースガーデン代表)

〈staff〉
舞台監督:高野 洋
音響:TECHSTURE LLC
映像ディレクション:丹澤由棋
配信:沼倉誠
スイッチャー:藤井大輔
カメラ:丹澤由棋、折井康弘、清水 俊明
BGM:MAHBIE
フォトグラファー:平林岳志
ライター:野呂瀬亮、葛原信太郎
ボランティア:花宮香織、倉田彩
ステージ制作:HOW STUPID Co.,Ltd
広報:土田愛
デザイン:VISUAL AND ECHO JAPAN
制作/運営:アースガーデン

ハイライフ八ヶ岳実行委員長:三上浩太

クリエイティブディレクター:宮沢喬(VISUAL AND ECHO JAPAN)

プロデューサー:鈴木幸一(アースガーデン代表)

企画制作:(有)en
共催:VISUAL AND ECHO JAPAN
主催:ハイライフ八ヶ岳実行委員会/アースガーデン

 

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